自宅の総エネルギーを計算してみましょう
直近1年間のガス、電気、灯油などの使用実績を入力してください。
一次エネルギーに換算して、基準値と比較してみましょう。

年間一次エネルギー使用合計の計算(都市ガスの変換エネルギーはガス会社で異なります。45MJは東京ガスの数値です、確認が必要です。)

灯油   :L  変換エネルギー:MJ/L    MJ
液化ガス:Kg 変換エネルギー:MJ/m3  MJ
都市ガス:m3 変換エネルギー:MJ/m3  MJ     
電気   :kwh 変換エネルギー:MJ/kwh MJ     
                年間一次エネルギー使用合計 MJ     
首都圏の125㎡(木造)Ⅳ地区の一次エネルギー使用実績(NEDOの数値より)
使用用途 MJ % 参考にしてください
暖房 18,711 22.5% 暖房の効率の良いのは、ヒートポンプです。
冷房 3,999 4.8% 家庭の冷房は4地区では、あまり大きなエネルギーを使っていません。
給湯 16,892 20.3% 給湯機は、プロパンを使うのは考え物です、非常に高いランニングコストを支払っています。
照明 10,867 13.1% インバーターの蛍光灯が非常に効率がよくなっています。LEDは今後の商品として超寿命でランニングコストを抑えます。
その他 32,640 39.3% TV、冷蔵庫、パソコン、洗濯機、食洗機、掃除機、インターフォンなどの家庭電化商品です。
合計 83,109 100% CO2を削減する一番の手段は太陽光発電だと思います。
ランニングコストは安いのですが、意外と電気温水器はCO2を吐きき出しています。
単純に効率を計算しますと38.8%の効率です。
古いガス給湯器は75%灯油は80%といわれています。(最新式は90%を越えています)
今流行のエコキュートは、定格COP4.9となっています。数値に置き換えると148.3%になります。
給湯機を交換するときは、イニシアコストとランニングコストを考えて(その上に設置スペースも大事です)検討すべきだと思います。
                                                                2009年2月時点の価格参考
1MJのエネルギーコスト
変換値 購入価格(推定) 使用量仮説 単価1MJ 機器の効率 暖房コスト 給湯コスト
石油1リットルで 37.00MJ 1380円/18ℓ 1斗缶 2円7銭 95%(ノーリツ) 2円18銭
プロパンガス1㎥で 103.73MJ 500円/㎥ 17㎥ 4円85銭 95%(リンナイ) 5円11銭
都市ガス1㎥で(東京ガス) 45.00MJ 140円/㎥ 500㎥ 3円11銭 95%(リンナイ) 3円27銭
電気は1kwhで 9.76MJ 25円/kwh 600kwh 2円56戦 148.3%(パナソニック) 1円3銭※2 86銭※1

メーカー性能はHPを参考にしました。
※1 電気式給湯器の場合は電力会社の政策、深夜電力料金になりますから実際は(12円50銭/kwh)86銭になります。
※2 最新鋭のパナソニックエアコンXB229で計算COP6.76機器の効率249.3%ですから1MJあたり1円3銭になります。オール電化の夜間料金はその半分
    暖房、給湯いずれもランニングコストは圧倒的にヒートポンプを使う電気式が経済的です。
   エコキュートは、イニシアコストと設置スペース等を考慮した上での検討をお勧めします。
    ますます高性能になっていく設備機器です。地球温暖化ストップへの期待大です。

ここからが省エネ住宅への挑戦本番です。
省エネで最も大切なことは、高気密・高断熱住宅であることは十分承知されていることです。
一般的には、断熱の要素は、あたり前ですが「床断熱、壁断熱、天井又は屋根断熱、と窓枠窓ガラス」
以上5つの要素からなっています。もうひとつ加えるとすると「玄関ドア」も大きなポイントになります。
北海道では、玄関先に風除室を設けるほどです。
我が家の一次エネルギー消費量は上記の計算で下記のようになっています。(オール電化になっています)

使用時間帯 使用量 1次エネルギー 使用状況補足
昼間の時間帯 2024kwh 19754MJ 暖房は昼間はほとんど休日,冷房は子供の部屋しか使いません
朝夕の時間帯 3817kwh 37254MJ 毎日冬場には暖房を1階の台所でしようTVも同様
夜の時間帯 5899kwh 57574MJ 毎日1階と2階で暖房を使用、エコキュートの給湯も稼動TV家族でほとんど使用
合計 11740Kwh 114582MJ 平成19年11月~平成20年10月の1年間

天井の断熱材は次世代以上ですが、壁50ミリのグラス断熱と床は、台所のみ間仕切壁は、床下の空気が流れています。
窓は、アルミサッシにフロート単層ガラスです。
玄関ドアも、金属ドアです。
結論:高気密・高断熱住宅とは程遠いつくりになっています。
結果:エネルギー使用量の実績「114582MJ、138%」標準よりはるかに高い数値になっています。
原因:住まいの性能と娘のシャワーが地球環境の足をひっぱているようです。

断熱効果NEDOのみなし表から抜粋(旧省エネ基準から次世代省エネ基準)
断熱強化 省エネ効果% 充填断熱材C(住宅用ロックウールなど)次世代基準
床の断熱強化 4% 135ミリ(普通は根太間にスタイルフォームなどを挟み込む)
天井又は屋根の断熱強化 6% 天井160ミリ又は屋根185ミリ
壁の断熱強化 7% 90ミリ
窓の断熱強化 20% 樹脂サッシ単層ガラス(内窓)を取り付けた場合
開口部の断熱性能 熱還流率4.65(w/㎡k)以下の建具を設ける必要があります

コストと手間を考えると、大きな効果が期待できる窓の断熱強化ということになります。

内窓設置の断熱効果20%は、冷暖房削減になりますからⅣ地区の基準値に当てはめますと
       暖房18711MJ
       冷房 3999MJ
       合計22710MJの20%で4542MJ削減になります。
       灯油で暖房の場合は冬場の3742MJ×2円18銭≒7570円の年間削減
       電気で冷房の場合は夏場の 600MJ×1円03銭≒ 620円の年間削減
8200円程度の削減になる計算が出来ます。(あくまでも4地区の平均値からですが)
樹脂サッシの目安ですが、腰高1800巾の窓なら4~5万円(材工)吐き出し窓で1800巾7~10万円(材工)くらいだと思います。
メーカーによりかなりの金額と商品作りに差があります。
個別冷暖房の住まいなで、生活がリビングでほとんど過ごすのであればリビングだけでも検討する価値があります。
10年で約8万円削減できるのですから。
さらに窓の断熱性能を上げると、天井面と床面の温度差が少なくなり快適な生活が出来ます。
防音効果+施錠性能アップで盗難防止効果UPと良いこと尽くめですが。
欠点といえば開け閉めが二重手間になります。
機密性もアップしますから換気は、十分考慮する必要があります。
もうひとつの方法はガラスガラス交換で断熱性能を上げることも出来ます。
1.通常服装ガラス掃き出し窓1枚45000円くらい
2.アルゴンガス入り複層ガラス1㎡43000円くらい
3.スペーシアSTⅡ透明3+真空層+Low-E3 税込¥36,540/1㎡(不透明タイプも同価格)
  スペーシアES透明3+真空層+Low-E3 税込¥44,940/1㎡(不透明タイプも同価格)
Net調べ「Low-価格」検索

旭硝子ニュースリリースより

品種 熱貫流率  断熱効果  日射熱取得率 遮熱効果
単板ガラス 5.1 基準 0.86  基準  基準
通常複層ガラス 2.9 2.4 基準 0.78 91%
断熱Low-E複層 2.2 3.4 1.4 0.56 65%
遮熱Low-E複層 2.2 3.4 1.4 0.42 49%  30%

注記:

  1. 熱貫流率:小さいほど断熱性が高い。(Kcal/m2h℃)
  2. 日射熱取得率:小さいほど遮熱性が高い。
  3. 複層ガラス(FL3-A6-FL3):フロート単板3mm-空気層6mm-フロート単板3mm
    構成されている通常の複層ガラス。


大改装の時には床、壁、天井、断熱ドアを検討することをお勧めします。