砲塔つきの戦車を見慣れているせいか、大砲を左右に突き出したこの姿は異形のものを 見るような迫力を感じます。
おどろおどろしい迷彩とあいまって悪魔的な印象を与えますね。
これを見たドイツ兵がパニックを起こしたのもうなずけます。

キット付属のデカールと塗装図はHMLS(英国海軍陸上軍艦)DRAGONFLYという車両 のものなのですがこれが実際に戦闘に参加した車両なのかどうか。
あるいはイギリス国内に残っていた訓練用車両かも知れません。
なぜそう考えるかというと、ある資料にMk.Iは工場出荷時はダークグリーン単色で塗られ、 前線でオーカーブラウン、ダークブラウン、ライトグレーで迷彩を施されたとあったのですが、 キットの塗装図では下地がオーカーブラウンで(車体下部が単色なのでそう判断できる) 迷彩はライトグレーではなく、ブラックの指定なのです。
今回は折衷案をとって下地をダークグリーンとし、迷彩は塗装図に準じました。

後ろの尾輪にしても超壕性能を上げるためとする資料と操舵用装置と解説している資料があり、判然としません。
(いずれにしてもほとんど役に立たなかったらしいけど)
とにかくこの戦車に関しては謎だらけ。
そんなこんなを想像しながら作るのも楽しいものです。


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