Revell Sd.Kfz.234/2 プーマ製作記



奇しくもハセガワ、ローデンのプーマと同時期に発売されたためか、ミニスケ界でもほとんど話題にならず、 完成品も見ないレベルのプーマです。
まあ中身は古いマッチボックスの再販なので当然と言えば当然ですが・・・
しかしマッチボックス大好きな天邪鬼がここに(笑)
堂々と1/76と表記してあるのがうれしいじゃありませんか、英国の某メーカーとちがって。
レベル偉い!!

そりゃーハセガワに比べれば作りはあまいし値段も高いですよ、エエ。
でも出来のいい3体のフィギュアと気の利いたベースまでついてるんだから割高な感じはしませんね。
ということでキットパーツ+αで手軽にかっちょいいビネットを作ってみよーという企画。


今回は実物がどうなっているかということよりも射出成型の限界で省略されている所、変な所を 修正するという基本的な工作に徹することを心掛けました。

上:クラッペの立体感がないので彫刻刀で入り隅のエッジをだしてやり、

中:スジ彫りのガイドとして透明プラ板を接着。
透明プラ板を使用するのは位置決めがしやすいからです。

下:デバイダの針でスジ彫り、スリットを再現します。
プラ板はきれいに削り落とし、ペーパーで成形。

上:フェンダーの前後端は抜きテーパーでこんなことになってますが、

下:プラ板と伸ばしランナーにて。
多分こんな風になってると思うんですが。
砲塔のフックはしょぼいモールドを削り落として0.3ミリプラ板にて。

ペリスコープガードは一回り小さく削り込んで(ペリスコープ本体のつもり)ガードを新たに0.2ミリ板で。

鋳造妨盾のパーティングラインを再現しようとしたら、溶接跡みたいになってちょっと失敗。


拡大画像
車体のリング状フック(?)はアルミ缶から切り出し。

車幅ポールは無くてもいいと思いますが、簡単でいいアクセントになるので真鍮材で作ってみました。
先端の玉は瞬接で。

バックミラーは最近マイブームの半田付け。
乾燥時間がいらないところが気に入ってます♪

スモークディスチャージャーの向きが変だし、 ジェリカンがおもいっきり分厚いし、バンパーが若干細いし、バンパーの付け根の下が空洞で なんか変なんだけど、ま、いっか〜。お手軽お手軽。

拡大画像
車体とマフラーをつなぐ排気管とカバーは一体成形で立体感がないのでプラ材で自作。(ここは効果大です)

ツルハシとスコップの柄は伸ばしランナー、止め具は0.13ミリプラ板で。

キットのベースだけだと薄くて高級感がないのでプラ板箱組みで台座を作ってみました。
絶品のフィギュア。
個人的にはマネキン体型のプライザーよりも好きですね。
型抜きのために埋まっているところを彫刻刀で彫りおこし、スコップの柄を伸ばしランナーで。

マッチボックス製品はこのところ正規輸入されていないようでずっと品薄状態でしたので、 今回のレベルによる再販はうれしい限りですね。
ビネットを基本形態にしている私としては、なにも悩まずにキットパーツだけで完成できるのが最高。
古いキットでも丁寧に作ってやればまだまだいけますよ〜。

(2005,5)


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