めずらしく最新キットを買う
〜タミヤ 新シリーズをめぐって〜




売日を心待ちにしていて当日買いに走ったというのは何年ぶりの ことでしょうか。
記憶にある限りでは20数年前のタミヤのフィールドキッチン以来のような気がします。
何がってアナタ、タミヤの1/48キューベルワーゲンですよ。(全国ミニスケファンの皆様、スマヌ。)
もどかしく箱を開けると以外とあっさりしたパーツ構成。
これで1000円はチーっと高くないかい?
でもプレミアもののバンダイ ヨンパチシリーズを買うと思えば(って買いやしないけど) ありがたいというべきでしょう。

在のAFVシーンで全く顧みられることのないスケール1/48。
しかしあのバンダイがかつてこのスケールで一世風靡した時代があったのです。
電撃機甲師団シリーズ、後に連合軍車両を加えてからはヨンパチシリーズとして親しまれました。
私がAFVに目覚めたころ、価格はタミヤMMの同一車両と比べて1/2〜1/3、インテリアも再現されていて パーツはぎっしり、(パーツが多い=高品質というのは当時の一般的価値観としてあったと思う) おまけにパッケージの裏にジオラマ写真が貼り付けてあってこれがまたうれしい。
なおかつこれらのことを差し置いて純粋にスケールモデルとして見てもキューベル/シュビムワーゲンなんて タミヤよりよくできてると思いましたもん。サスペンションの再現とか。(以上、30年前の記憶で書いてます)

最初に買ったのがPak40だったと思います。子供ってものを損得で判断しますから いっぺんでトリコになりました。
自転車をこいで隣町まで買いにいったのが懐かしく思い出されます。

で、出戻ったときまだヨンパチの店頭在庫がわずかに残ってて 見つけては買いでキープしたのが写真の8個。88mmはアカデミーブランドで安かったっす。
もったいなくてまだ手をつけてません(笑)がいずれ当サイトでご紹介したいと思ってます。

1/48ってある種理想的なスケールだと思うんです。
展示スペースは1/35の約半分。(1/35は日本の住宅には大きすぎますよ・・・)
素組みでも程よい密度感があるしその気になればフィギュアの作りこみも可能だし。
ミニスケでフィギュアにストーリーを語らせるのはかなりキビシイですからねえ。

をタミヤのキューベルワーゲンに戻して興味深いのはこれが飛行機シリーズの新製品という位置付け ではなく「ミリタリーミニチュアビークルシリーズ」という新しいシリーズの第1号ってことですね。
てことは今後も続くってことで(過去に歴史人物シリーズって1作で終わったシリーズもありましたが) すでに金型のあるケッテンクラート、ウイリスMBあたりは予想できるとして最大の関心は大物(戦車)にまで 発展するのかってことですが。
このシリーズ名、どうにでもとれる微妙な名前で軽車両のみともとれるし戦車も広い意味では ビークルといえますしねえ。

1/35は売れ筋のアイテムがほぼ出尽くした感があり、(カールや列車砲が複数のメーカーからリリースされる 時代ですから) 細々とマイナー車両を出すより1/48でタイガー、パンサーを出したほうが商売的にはよさそうだし 専門的になりすぎた1/35に代わって入門者を取り込むっていう役割も期待できるし・・・

金型投資が難しいならバンダイの金型を買い取ってフィギュアを新しくして出すとか。
最近旧イタレリのキットをそうやって再販してるのであながちあり得なくもないかなとか 妄想が次々に沸いてきます。

タミヤがこのスケールで次々と新製品を開発してディティールアップパーツがいろんなところから 出て雑誌なんかにすばらしい作例が続々と紹介されるようになれば・・・
多分私は作らないと思います。(笑)
やっぱマイナーがいいよね。

(2003,11)