「007/ゴールドフィンガー」(64英)

 シリーズ第3作。カッコ良いボンドカー(アストン・マーチンっ!)ボンド・ガール、主題歌(シャーリー・バッシー!)悪の親分、愉快な殺し屋(よろずやっ!)等々……。  本作でシリーズのお約束が出そろって、いよいよボンドシリーズが勢いに乗って行ったって感じですかね。

 冒頭海辺にアヒルが来たかと思うと、潜水服を来たボンドが浮上し、石油タンクに爆弾を仕掛ける〜潜水服を脱ぐと白いタキシード! で酒場へ行って大爆発を聞きながら優雅にカクテルかなんか飲んじゃって……ウィ〜痺れましたねぇ。

 プールサイドでボンドとポーカーするゴールドフィンガーの手札を双眼鏡で覗き、ボンドに知らせてたお姉ちゃんが全裸に金粉を塗られて死んでるのもキョーレツでした。
 この頃はそんな描写にもリアリティがあってゾクゾクしましたね。

 全シリーズ中一番有名な主題歌は間違いなくコレですやねぇ「ゴ〜フィンガぁ〜パパーヤァ〜♪」

 ギアレバーの蓋を開けて赤いボタンを押すと助手席が屋根へすっ飛ぶ初代ボンドカーのアストンマーチン!
 実は日本のプロレスラーで、ひとことも喋らない、しかしボスには忠実で、命令ならば自分の命も犠牲にして忠誠をつくす殺し屋の「よろずや」シルクハットをブーメランみたく飛ばして石像の首も落としちゃう! し〜かしどことなくユーモラスで楽しいんですよ ねぇ(笑)。
 このハロルド坂田さんというレスラーの演じた「よろずや」はボンドに敵対する殺し屋としてはベストですね、そのエッセンスは後に第10〜11作に登場する傑作殺し屋「ジョーズ」にしっかり踏襲されてますねぇ。

 最初は敵側に組していたボンドガールとのスリリングなやり取りや、スイス? の山中を走り回るアストンマーチンとのチェイス。
 本当に本当にカッコ良い、007がエキゾチックでロマン溢れる時代でしたねぇ



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