「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」
ブロズナン=ボンドの3本目ですね。
何故かブロズナンのボンド映画の題名はみんなカタカナ「ゴールデン・アイ」に始まって
「トゥモロー・ネバー・ダイ」んで本作を挟んで4本目が「ダイ・アナザー・デイ」なんか
みんな似たよな題名で、内容もなんだか似たような印象だよね。
それでも1本目の「ゴールデン……」はエリック・セラの音楽とティナ・ターナーの主題
歌に鳥肌が立って、ブロズナンの新鮮味もあって好きだったんだけど。
後はみんななんかひとつひとつの内容を思い出して区別することが出来ない感じ……そも
そも「ゴールデン……」からして「ダイ・ハード」的なアクションだな……と思った。
そう言えばみんな題名も似てますネ。「ダイ・ハード」はその後のアクション映画の方向
性を決定付けたし007にも影響を及ぼしてるのか、と関心したけど、やっぱし007映画
は007らしくしてて欲しいな、とも思う。
何せ最近のボンド映画は悪役がセコイ! 金目当てで事件を起こすヤツばっかしだ。
007の悪役の目的と言ったら最低でも世界征服でしょう。金なんかもうすでにありあまる
程持っていて、もうこれ以上面白いこと何もないから世界征服でもしてみようか……くらいで
ないと。
んでシャムネコなんか抱いちゃって葉巻片手に微笑みながらボタン押すと床がバタッと開い
て相手が落っこちてサメに食われちゃうとか(笑)
あとボンドの強敵になる手下がいて「ゴールドフィンガー」のハロルド坂田とかジョーズと
か恐いけどどこかユニークで愛嬌があって……昔の007はホント楽しかったよネ。
ボンドの秘密兵器もハイテクと言うよりはユーモラスでした。
この「ワールド・イズ・ノット・イナフ」ではソフィー・マルソーがスッゴイ綺麗で、今ま
でのボンドガールにはなかった異色の設定が後半明らかになるんだけど……これも新味を目指
したにしてはなんか違和感があったかなぁ、アッと思ったけど、もっとドラマチックな展開を
期待したのに尻つぼみだったなぁ。
折角ソフィー・マルソーがあんなに綺麗なのに、活かし切れて無い気がして中途半端でした。
あと悪役の人も痛感神経のない、何されても痛みを感じない……なんて設定だったけどあん
まり活かされてなかった気がする。
あ、でもオープニングにジェットボートのチェイスがあるのこれだっけ……あれは宮崎アニ
メのアクションを実写でやってるみたいな感じで凄かったな。