「007/ユア・アイズ・オンリー」 (81英)

 ロジャー・ムーアのボンド第5作目! 本当は「私を愛したスパイ」の次のはずがスターウォーズのSFブームを取り入れた為に前作が「ムーンレイカー」になって先送りになったシリーズ第11作。

 実はコレ唯一ジョージ・レーゼンビーがボンドを演じた第6作「女王陛下の007」の続きなんですよね。プレイボーイのボンドが唯一結婚した相手を殺されて、後味悪く終わった前作を受けて、冒頭奥さんのお墓詣りして、奥さんの仇であるブロフェルドを車椅子ごと煙突の穴に放り込んじゃう。

 前作からストーリーの繋がりはそこまでなんだけど、この作品は「私を愛したスパイ」「ムーンレイカー」とだんだん荒唐無稽で派手になっていったアクションを、ボブスレーのコースでバイクチェイスしたり、絶壁を登るロープを巡る攻防とか、肉弾戦的タッチに戻したという点でも「女王陛下」を踏襲しているのだ。

 当時ブームになっていたシーナ・イーストンの主題歌も良かったですね。



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