「OK牧場の決斗」

 お馴染みワイアット・アープ兄弟と宿敵クラントン一家の実際にあった決闘を描いたジョン・スタージェス版! かのガッツ石松さんがよく口にしているアレです。

 この題材は他にもいろいろ映画化されていて、オレは最初に見たのがコレだったので、何だか作り物じみた劇画チックな印象だったのだけれど、後にジョン・フォードの「荒野の決闘」(こっちのが10年も前に作られていた)を見るにつけワイアット・アープ=ヘンリー・フォンダが圧倒的に凌駕してしまった。

「大脱走」「荒野の七人」「鷲は舞い降りた」の巨匠スタージェス御大だけれど、バート・ランカスターのワイアット・アープとカーク・ダグラスのドク・ホリディはなんだかバッタ物臭く(失礼)フォードの名作からすると如何にも外連味たっぷりなハリボテな印象だ。

 とはいえ後に同じ題材でリアリティに徹しようとした「トゥーム・ストーン」や「ワイアット・アープ」の退屈だったことに比べれば、こ〜のあざとい作りの方がずっと面白かったですけどねぇ。

 確か劇中ドク・ホリディ役のカーク・ダグラスがお箸で中華料理を食べるシーンがあるのだけれど、こ〜のお箸の使い方がこの作品のクオリティを物語ってる気がした。



リストに戻る