「レミーのおいしいレストラン」
近頃あんまし好きじゃなかったんで、ひ〜さびさ〜に見ましたけどディズニーアニメ。以外に? 楽しかった
(笑)まず今作は半分人間世界が絡んでるんで、ファンタジー的にはどうなのかと思ったのだけれど、それが良く出来
てる。勿論脚本がですよ。そーれに舞台はレストランの厨房みたいやし、このドブネズミと言うキャラがアニメ的にど
うなのかと思っていたら……いや〜〜走る走るそりゃネズミですから〜チョロチョロ走って走って走りまくります。壁
の間、下水溝、天井裏、厨房の床下……それがまたリアルでスピードと言い何処かで見たことのあるネズミの動きその
ものなんですよ〜そのネズミの走る視点に立って見る観客もレミーと
一緒に走る……ほんとう〜にほんとう〜に、ま、良く出来ていますねぇ〜この技術! 河の中を泳ぐ水の描写! 雨の
滴! 実景と違和感無く自在に動き回るレミーのこの表情豊かさはどうだ! もち幾ら技術が素晴らしくっても、内容
がツマランと乗れないんだけど、この作品は大人も? 楽しめる様にしっかり台本も苦労して作られているなぁと感
じました。何せレストランの厨房では絶対的にいてはならないネズミですよ! その天敵ネズミがレストランの命運を
左右する料理を作るってんですから、当然そこには絶対にバレてはならない枷が生じるだろうし、レミーが頭の上から
操って料理
させるダメ若造君とのコミュニケーションをどう図るのか、その若造だって本当は自分の腕でひとり立ちしたいだろうか
らいつまでもネズミに操られてるのは嫌だと言う気も起きてくるだろうし……といろいろ考えられる展開がキチンと盛
り込まれていながら、それらにしっかり結末を用意してくれている……そりゃーファンタジーなアニメですから〜そ
れを言っちゃあおしまいよ的な突っ込みどころもありますけれど、オレは素直に楽しめましたね、何よりもこの主人公の
ネズミが良いですよ。しょっぱなの家族たちとの別れからすっかりコイツに感情移入出来てしまいましたから(笑)し
かしエンディングのクレジット見ても驚きますけれど、一体何人のスタッフが参加しているのやら……何よりその大人数
の作業をこうして一本のまとまった作品に統括している監督さんの技量に恐れ入りますよねぇ。