「アイガー・サンクション」 (75米)
この作品は後に「クリフ・ハンガー」等の山岳アクションにタスキを繋ぐ山岳サスペンスだったな、面白かった!
1975年の作品なのでもちろんCGなんて無いし、全部ホントに山の上で撮っている、本物の迫力をじっくり見せるドキドキ感があった。
だから派手な爆発とかあり得ないアクションはないけれど、なんと言ってもストーリーが面白い。確かイーストウッドは秘密情報部員かなんかで、ただでさえ危険な冬のアルプスの登山に、4人(だったかな)のパーティーで登るんだけど、そのうちの一人が敵のスパイで殺し屋で、それが誰だか分からないままお互いに命綱をまかせながら登って行く、その途中で決死の難関を突破したり、滑落して死ぬ者も出たり、果たして潜入している敵のスパイは誰なのか……ってなお話だった。
前半部の登山の為のトレーニングで切り立った高い岩の上にジョージ・ケネディーと一緒に登るシーンがあったけど、あれはイーストウッドがスタント無しで本当に登って撮ったって、当時宣伝してたっけ。
近頃のやたら派手なCGの見せ場ばかりを売りにしてる作品よりも、こう言う作品の方が映画と言うものの面白さを再認識させてくれて、ずっと見る価値あるのではないかな。