「エイリアン」
ご存知リドリー・スコットの名を一気に知らしめた傑作!(ブレードランナーって後だっけ??)
これは公開当時初日のまだ暗い朝から友達と映画館に並びに行って一番で見た記憶があるなぁ……
もう30年以上も前のことなのか(苦笑)
当時 "ゴシックSF" って言葉で形容されてましたっけ。こ〜の何とかギーガーって不気味な老婆
の様な画家がデザインしたエイリアンの住む星の不気味なデザイン!
昔住んでた生命体が座ったまま化石となっているらしい巨大な砲座? の造形……上陸艇から降りて
探査に行く乗組員のレトロな宇宙服のデザイン! 女性の生殖器をイメージしたと言われるエイリアン
の巣への入り口の穴。男性の亀頭をイメージしたエイリアンの頭部の造形等等……。
これ程までに映画美術という物がビビットに取り上げられたSF作品も少ないのではないか。
この映画はホントに劇場と言う暗く閉鎖された空間で視界を覆う大画面と大音響で観る迫力は
凄かった……。
趣向として何処にも逃げ場のない宇宙空間、見知らぬ無人惑星の不気味! 着陸して探検に行く飛行
士たち、宇宙船を出るとビュウ〜ビュウ〜と凄まじい音をたてて吹きまくる風……こう言うリアルで怖
い近未来モノって最近ホントないですよねぇ……。
近頃の侵略モノはみぃんな「インディペンデンスデイ」になっちゃってますもんねぇ。ありゃーツ
マランですよ。
乗組員の一人(アッシュ?)が揉み合ってる時変な痙攣してると思ったらいきなり頭が取れて! ロ
ボットだと分かるくだりとか、顔にタコみたいのが張り付いて、取って元気になったと思ってたジョン
・ハートがいきなり苦しみだして、胸から血が出て……とか、ホントによく驚かせてくれましたよねぇ。
結局このシリーズがシガニー・ウィーバーのライフワークになりました。
御大ジェリー・ゴールドスミスによる重厚かつ神秘的な音楽も良かったですね。