「エイリアン2」
この映画面白かったですよねぇ〜。
この頃からでしょう、それまでは一般的に「続編は決して第一作を超えられない」
と言うジンクスがあったのに、ジェームス・キャメロンは「続編は前作の倍返しで面
白くする」ことが出来る監督でした。
それは「ターミネーター2」もそうでしたね。勿論前作があって、その設定を最大
限に活かした上でのパワーアップを図り、それが面白さ倍増で出来上がっているとこ
ろが凄い。
本作では第一作でたった一匹のエイリアンにあれだけの恐ろしい思いをさせられた
のに、それが軍団で襲ってくるというパニック!
それに対して今度は人間側も未来の海兵隊員たちが、普段から鍛え抜かれた強靭な
肉体と機関銃やらの重武装で対抗する!
こういうのを「血沸き肉踊る」と言うのでしょう。そして第一作で示されたエイリ
アンの性質、繁殖の仕方とか、攻撃方法とかが踏襲されており、観客はそれを知って
いるので恐怖が倍増するという仕掛けになっている。
当時の宣伝文句は確か「今度は戦争だ!」でしたね(笑)
そして何よりシガニー・ウィーバー! 前作では恐怖に慄きひたすら逃げ延びるこ
とに終始していたのに、本作ではエイリアンに占領されてひとり生き残った少女を守
る為に機関銃を肩から提げてランボーみたくエイリアンを撃ちまくる。
そしてキャメロンがガンダム好きなのが始めて暴露されたのも本作でした。ラスト
に登場して戦いましたねぇ。それが最近のメガヒットになった 「アバター」 でもま
だ卒業出来ていませんでした。
この作品は本当に活劇の要素、戦争映画の要素、SFの要素満載で全編面白さに満
ちていました。
アメリカ映画ってこゆのがやっぱし一番面白いのかもですね。セリフとかも実に気
が利いていました。
一番印象に残ってるセリフはエイリアンの星から脱出して母船に帰る為の小型艇が、
乗り込んで来たエイリアンの為に墜落してしまい、絶望的な状況の時に、炎上する小
型艇を見て「焚き火でもして唄でも歌うか」って(笑)コレこそがアメリカンエンタ
ーテイメントなんですよね。