スカイさんの芝居は話の筋がしっかりしていて観やすい。今回は推理劇で、孤島での結婚式に富豪の家 族及び招かれた客たちが集まるのだけれど、そこで明日に式を控えた新郎が何者かに殺されてしまう！ 果たし て犯人は誰か？・・というミステリーが展開して行く。大枠は金田一耕介的な推理劇なのだけれど、コレを解決 していく男女の双子の兄弟の設定が変わっていて、そもそも三つ子だったのが、もう一人いた男の子が幼い頃に 死んでしまっており、その子の人格が時に双子のどちらかの身体を借りてランダムに登場して勝手に喋り出して しまう・・・。双子の二人と観客にだけはその設定が分かっていて興味を惹かれるのだけれど、残念なのはその 特種な設定が本筋の展開に有機的に絡んでこないこと。それはそれ、事件は事件で別の話になってしまっている。 せっかく面白い設定なのにコレでは勿体無い！ 意味深な題名のニュアンスも今ひとつ伝わらなかった・・・と 結構辛いこと書いてしまったけれど、でも最後まで飽きさせず事件の謎解きの面白さで引っ張って行けていまし た。今どき電話の無い孤島だなんて・・とツッコミどころもあったけど、それなりに楽しかったですよ。スカイ さんの舞台は普通にエンターティメントしてるので楽しく見ることが出来ますね。