「あやしい彼女」

 女手ひとつで娘を育て、過酷な時代を逞しく生きて来たお婆ちゃん。今も勝気でイケイケで、現代社会にカツを入れたいと思ってる。そんな70歳のお婆ちゃんが、20歳の肉体を手に入れたら……

 若返ったお婆ちゃんは歌が超上手い! で歌うのは彼女が生きて来た昭和の歌謡曲……こ〜の若返りパートを演じる多部未華子さんが唄う加山雄三や美空ひばりの楽曲が良い(笑)

 原作は韓国映画だそうですが、これからドイツやフランス? 世界各国でリメイクされるそうで、そりゃ日本にも懐メロがある様に、外国にもそれぞれ懐メロソングという物はある訳で、この趣向は何処の国でもアリなんでしょうね。世界にあてはまるフォーマットというのか、ハナからそういう趣向で考えられた企画ではないんでしょうけれど。

 唄って踊ってホロリとさせて、楽しい楽しいエンターティメントでした。特に多部未華子さんの何と弾けて魅力的なことよ。

 ただ気になるのは〜テレビ局主導の映画というのはどーして雰囲気もこうテレビドラマっぽくなってしまうのか。音の入れ方とか編集やカット割りとか……まぁそれは仕方ないのかな。でも映画館でソレを感じると冷めますやねぇ。

 それと終盤へ来てクライマックスのエピソードが偶発的な交通事故という……オリジナルがどうだったのかは知らないけれど、折角良い気分で観てたのに〜悪く言うと台無しにしてる気がしました。



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