「バックマン家の人々」
今やロン・ハワードと言えば「ダ・ヴィンチ・コード」や「天使と悪魔」の監督として押し
も押されぬハリウッドの第一線監督だけれど、未だにかの「アメリカン・グラフィティ」の時に演
じた元祖草食系ソバカスお兄ちゃんな印象が強くって(どんだけ時が経っとんねん!)。
なので監督作の「バック・ドラフト」や「遥かなる大地へ」等の大作や「身代金」等のアクショ
ン作を観ても、どうも内容的に「ユルイ」感を否めなかった。それはアメリカングラフィティの時
の印象とは関係無いとは思うんだけどね(笑)。
そんな中でも監督作として一番良い印象を持っているのが本作で、夢中になって息子を愛
して育てているパパの奮闘記みたいな内容。本当に小品だけれど、微笑ましくてハートウォ
ーミングで、まさにアメグラのハワードお兄ちゃんにピッタリな印象だった(ってオレの勝手な
印象なんだけどネ)。
可愛らしい子供の描写とか、スティーブ・マーチンのパパ振りもはまり役でとても良かった覚え
があります。
ロン・ハワードは「ダ・ヴィンチ・コード」とか「身代金」みたいなハードな内容よりも、こうした
ホームドラマや「スプラッシュ」や「コクーン」みたなハードウォーミングなロマンス物の方が向い
ているんじゃないかと……んなこと言うと「大きなお世話だ」って怒られそうですけどねぇ。