「バックステップ21」

劇団シアター・ジャック(2007年4月6日池袋シアターグリーン)

当劇団の本作はなんでも初演は20年以上も前の1984年! だそうで、人気作品としてその後も何度か改 訂版を再演して来たそうなのですが、今回それが12年振りの復活だそうです。いや〜凄いですねぇ、小劇団で20 年以上もの歴史を持つなんて、オレなんて自分の劇団10年も維持出来なかったですからね〜尊敬してしまいます……。 で、内容はと言うと、高校時代にサッカー部で "男の同性愛" 的関係だった親友同士が、10年の歳月を経て二人とも オカマバー? でオカマとして再会し、そこで再燃する三角関係や外国からの出稼ぎ売春嬢等の物語を絡めつつ、また 当時の青春を懐かしむと言う! トンデモな物語が主人公たちの回想を交錯させながらギャグ満載で、時に唄と踊りを 交えつつ賑やかに展開して行く……楽しい楽しい作品でした。何と言っても劇団の主宰者で作・演出で主演の小峰和浩 さんが実年齢40代後半? で至極当然の様に学ラン着て息を切らせながら青春を演じる姿がギリギリ微笑ましい(笑) 見ててこの人何処かで見たことあるなぁ……と思っていたら、オレが20代の頃通ってた空手道場に38歳で入門して 来た床屋の○○さんソックリでした(個人笑)そんなで本筋は全体にオチャラケで極めてファンキーなんだけど、主人 公に横恋慕していたオカマ役の井上新也君(大学の後輩ですが)の唯一泣きを入れた芝居がとても素晴らしく効果を挙 げており、全体を引き締めるアクセントになっていました。最初オカマの扮装でロビーで迎えられた時にゃ帰ろうかと 思いましたけど。あと特筆すべきは途中に挿入されるダンスパフォーマンスがどれも素晴らしく、目を惹かれましたね。 特にASIENCEと言う男女三人のユニットの手首を音楽に合わせてクネクネ揺らめかせた踊りは見事でカッコ良か った。全体にバラエティー志向でハチャメチャギャグテイストでしたけど、楽しくて古さと言うより良い意味で懐かし い感じの作品でした。



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