「バッド・エデュケーション」
面白かった〜コレ宣伝のせいかオカマが喜ぶ映画って印象が強かったんだけど、アチコチの評判を読むにつけ
面白い映画の匂いがしたので観にいったらやっぱし面白かった。オカマさんが喜ぶのも確かだと思ったけど(笑)
このオープニングのなんとも期待を膨らませるケレンミよ! まるでヒッチコックのオープニング! その期待を裏切ら
ない凝りに凝った物語展開! オモロイオモロイオモロ〜イ。間違いなく監督さんは同性愛のカテゴリー
に入る人なんだろうけど、この映画はただその世界の人だけが理解出来る偏執的な世界ではない。ちゃんと一般人
が普通に観ても楽しめる様にしっかり「映画」と言う言葉で語られているから楽しめるノダ。でも若い男のオシリを見て
欲情する性癖の方はそう冷静には見ていられないかも(笑)それがオカマの評論家が激賞する所以なんだろう
けどね。あの宣伝見ると逆に普通の人は見る気失くすよな、宣伝としては逆効果なんじゃないか。この性愛と人間関係がド
ロドロの組んず解れつ展開する面白さは昔読んだ谷崎潤一郎の小説の様だ。谷崎文学の場合は女性の同性愛の要素は含むこと
があっても男同士のそれには言及してなかったけど。オレは今まで読んだ小説の中で
誰が一番面白かったかと聞かれたら間違いなく谷崎潤一郎だ。あのページをめくるのがもどかしいくらい「ああぁぁ〜〜面白い
面白い・・」と読み進めてしまう情念のぶつかり合いの躍動感はどうだ! この映画を
見ながら連想してしまった。でもやはり原体験だったせいか谷崎を読んだ時程の熱狂ではなかったけれど、面白かった
なぁ。オープニングでヒッチコックを思わせただけにきっと監督は影響があるんでしょうね、この作品も
ヒッチコックや谷崎と同じく登場人物たちに情緒的な共感を覚えると言うのではなく、人物を物語を展開させるゲームの
コマ的に扱う姿勢を感じた。もっとも若い男のオシリに欲情する向きには感情を動かされて見ちゃうのかもしれないけ
ど。オレ的に感じた面白さは「感情移入出来ない」から感じるゲーム的な楽しさだった。
この監督の「オールアバウトマイマザー」は皆が褒める程には凄いと
思わなかったんだけど、アレはどちらかと言うと異質な人間たちの描写そのものが変わってると言う魅力だったから。それ
とタイムズスクエアと言う映画館のデラックスさも印象の良さに貢献したかな、ここはそもそも3D映画専門のテーマ
パークみたいな映画館だったんだものね、ここではむしろこう言う作品よりも「スターウォーズ」や「地獄の黙示録」を
観てみたい気がした。3D映画だけではお客が来ないので一般映画を上映する様にしたのかもしれない
けど、この映画みたいなのやるには勿体無い気もした。スペイン映画って昔は全然馴染みが無かったけれど、近頃はハリウッド
でリメイクされる様な面白い企画モノが多くって、それでいて映画としての作りもしっかりしてて良いですねぇ。