「ブレイブハート」
かつて「マッドマックス」と言うオーストラリアの低予算ド迫力ーアクション映画でブレイクして、ハリウッドに渡りお馴染み 「リーサルウェポン」 シリーズ等で活躍しているメル・ギブソンの製作・監督・主演作でなんとアカデミー作品賞・監督賞を含む5部門で受賞してしまったと言う!
まぁこの年の対抗馬が 「アポロ13」 とかブタの 「ベイブ」 とかしか無かったこともあるんでしょうけど、ギブソンのキャリア中最高の年だったのではないかな。
概して主演スター本人が監督・主演するとエエカッコシーなところが出て来てしまうものなんだけれど(ケビン・コスナーとかね)本作も見終わってみるとちょっとそゆところ感じたかなぁ。
でもこの作品はそれを差し引いても監督賞&作品賞を取るだけのことはあって、なかなか見応えあって面白く作られていました。
時代設定はイングランドに侵略されているスコットランドの独立戦争なんだけど、当時本当にあったと言う「処女権」と言う法律が凄い! それはスコットランド人の女が結婚するとイングランドの権力者がその「処女」を奪う権利があると言う!
そりゃ男としちゃこれ程頭に来ることも無いですよねぇ(笑)なもんで、戦いに立ったギブソンに「よ〜しやったれぇ〜!」と応援したくなる。
戦う動機に共感出来るので観てる方も熱くなるしその後の展開も面白いんですよ。その戦闘シーンの肉弾戦の凄いこと、鎖の先に鉄球を付けてブン回して相手の頭を殴ったり、投げヤリが剥き出しの身体に刺さったり、城門を破るのに大八車みたいなのをぶっつけて油かけて火を付けたりと、当時の戦いを再現したアクションシーンはさすがマッドマックス!
王女役のソフィー・マルソーも美しかったですね。ラストはやっぱし「ちょっとエエカッコシィやなぁ……」と思ったけど、歴史スペクタクルアクションとして凄い面白い作品でした。