「僕のスウィング」

ジプシー音楽と言うと昔アラン・ドロンの「ル・ジタン」のジャララララ〜〜ンって音楽 思い出すけど、これはそのギターの名手のおじさんに弾き方を教えて貰う白人の少年の物語。ジ プシーと言うと「ル・ジタン」みたく放浪で貧しくて盗みや犯罪をしないと生活出来なかったり、 スティーブン・キング「痩せゆく男」みたく恨みを持つ相手に恐ろしい呪いをかけたりするって 言う、なんかダークなイメージがあったんだけど、この映画のおじさんたちはみんな底抜けに明 るくて、家族の皆が楽器や歌が歌えて酒を飲んではスバラシイ合奏を繰り広げる。そんな中で金持ち の白人の少年はおじさんにギターを習い、だんだん上手くなって行く過程で快活なおじさんの娘 スウィングに恋心を育てて行く・・ってなお話なんだけど。スウィングとの恋の結末がどう なるのかなぁ・・って思いながら観てたんだけれど、なんかラストがねぇ・・・結局途中のジプ シーの家族が住まいであるトレーラーの中でそれぞれがいろんな楽器を弾いて歌って繰り広げる 供宴会のシーンが一番スバラシク鳥肌が立った。スウィングとの恋も切なかったけれど、なん かもうひとつなぁ・・・ってな感想でした。



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