「ぼくの美しい人だから」
コレは今封切った方が受けたかもしれませんね。冴えない42歳の女(スーザン・サランドン)と28
歳のエリート男の恋愛物語です。現代は独身男とともに根気を逃して焦ってる? 独身の女性も増えています
から、こんな出会いに憧れる女性は多いんじゃないかな。けれどこの作品の凄いところは、そんな夢物語な
安易な展開でなく、現実にこんな二人が出会ったら……と言うリアルな過程を実に「さもありなん」なリアルな
タッチで描写しているところ。恋愛の始まりとかも42歳女と28歳男ですからね、どうしても生臭いことを想像
するじゃないっすか(笑)そこもキッチリ逃げることなく、始まりは若い男が年上女に身体を征服されてます(笑)
その後も交際して行く二人に降りかかる数々の障害もほろ苦くて現実的で「やっぱ無理だろうなぁ……」と男の
立場も考えると唸ってしまう。それにちょっと気だるいサックス調の音楽が相まって苦い大人のラブストーリー
な雰囲気がとっても良いです。サランドンも素敵だし。た〜だ難を言えばこのラスト! まぁねぇ、それを言って
しまえばなんだけど、虚構の世界ですからね、映画を観ている間だけでも観客に夢を見させたいと言う気持ち
は分かるんだけど、やっぱ甘いかなぁ……と思ってしまった。むしろ最後まで「さもありなん」なビターな結末
にした方が返ってより深く印象に残ったんじゃないかと。ラストだけ違和感があって浮いてる様な感じがしたなぁ。