「ブラインド・ヒューリー」

この題名、日本語に直訳すると「盲目の暴れん坊」ってなとこかな? かのルトガー・ハウアー主演の盲目の ヒーローを主人公にしたアクション映画なんだけど、なんと元ネタは盲目ヒーローの元祖座頭市シリーズのひとつ「座頭 市血煙街道」だ! 何で日本の時代劇をアメリカで、しかも現代劇でやらなきゃならないのか???……って思いますよ ねぇ、作った人はよっぽど座頭市に惚れてたんですかねぇ(笑)でこの映画、何が見物かって如何に無理矢理こじつけて ルトガー・ハウアーを座頭市にしているか(笑)だってアメリカって刀じゃなくて銃でしょ? しかも現代だし、どうする と思います? ハウアー演じる主人公はベトナム戦争に従軍中重傷を負ってベトナムの村人たちに助けられる。それで視力 を失うんだけど、そこでベトナム人から目が見えなくても出来る居合いの技を教えて貰うのだ! 何でかは分かんない。 中々上手いこじつけなんだけ ど、その後アメリカに帰って来たハウアーは次々と座頭市的見せ場に恵まれて行く……。そして殺された戦友の妻から 小さな子供を預かり、父親の元へ届けるべく旅をして行く……。後半かのケイン・コスギの親父、元祖ニンジャのショー・ コスギが敵役で登場し、さすが迫力ある立ち回りで戦います。盛り上がるのはやっぱし刀対刀の対決で、ここでやっと座頭市 っぽくなったかな……と言う感じ。しかしこの映画、まぁ設定の違い云々はともかく、何が違うって本家座頭市シリーズに 漲る血生臭い殺気が全然ない! せっかくかのルトガー・ハウアーと言う危ないテロリストとかやらせると天下一品の人気 俳優なんだから〜もっとデンジャラスな作品にすれば良かったのにね。



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