「ブリット」
映画の歴史で始めて街中でのカーチェイスを撮影した作品。
ここでのマックィーンのストイックなカッコ良さはどうだ!
最初は二日酔いで相棒に起こされてショボくれた情けない顔で出
て来たかと思ったら、次のシーンで着替えて現場に駆けつけた時に
はシャキッとして目つきも変わって何と言うカッコ良さ! うぅ〜
痺れる痺れる。
でもこの映画初めて見た時小学生だったけどストーリーが良く分
かんなくって、何度目かにビデオでノーカット版を見た時初めて話
が良く理解出来た。
ハードボイルドって時として寡黙すぎて内容が分かりにくい時っ
てあるよねぇ……。
ともあれコレはその後のいわゆる「刑事物」と言うジャンルを作っ
た、当時としては画期的な作品だったのです。
それまでの「刑事」というイメージはカッコ良い者ではなく、お役
所の手先みたいな、どちらかというと野暮ったくて威張ってる嫌な
ヤツだったのを、今の映画やドラマの様なカッコ良いイメージにしたの
が本作だったのです。
かの「ダーティーハリー」もこの後です。ラロ・シフリンのジャ
ジーな音楽も腹の底から震えるくらいカッコ良かった。