「沈黙の戦艦」

 最初見た時は山本寛斎かと思ったスティーブン・セガールの大ブレイク作品。

 セガールはそれまでもB級アクションまっしぐらで刑事物とか孤高のヒーロー物専門だったんですけど、本作のヒットでその後は本作でたまたま邦題だった「沈黙の……」ってのが彼の代名詞みたくなって、スケールの大きい彼の主演作は日本では内容に関係無く全部沈黙シリーズとして公開されて行くんですよね。

 しかし本作の「テロリストに乗っ取られた戦艦ミズーリを一人で奪還する」と言う設定は比類なき面白さでしたね。
「ダイ・ハード」のバリエーションでハイテクの超高層ビルを核ミサイルを搭載した戦艦に置き換えた発想が素晴らしかったんでしょうね。

 実は「ダイ・ハード2」は同じ様な設定で考えられていたところをコレをやられてしまったもんだから企画を変更したんだとか……。

 でもスティーブン・セガールって身体が大きくて合気道の達人だし、最初っから凄く強いでしょ、なのでどうも悪い奴をやっつけてるのを見ても弱い者いじめしてる様に見えてしまってねぇ。
 けど本作は悪玉のトミー・リー・ジョーンズがとっても良いのと「ビッグ・ウェンズデー」等のゲイリー・ビジーも中々のふてぶてしさで負けて無いのが良かったですね。



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