「クレイジー・フライデー」

MAJONOSU Vol.3(2005年5月27日しもきた空間リバティ)

ここで言うクレイジーなフライデーとはどんな金曜日かと言うと、芝居の初日が終わった後の金曜日のこと。 舞台はある劇団の初日公演が終わった後の楽屋の風景で、開演前は自信たっぷりだった演出家は落胆し、役者たちは 観客の少なさに憤慨する。そんな中舞台監督助手? の手違いで唯一の入り口であるシャッターを下ろしてしまい、 出るには1時間後に見回りに来る小屋主を待たなければならなくなる・・・そんな中で繰り広げられる演出家の葛藤 や役者それぞれが抱える現実問題や互いの軋轢、舞台監督の苦悩、はたまた帰りそびれた観客の女性(絶品!)等が入り乱 れてのドタバタが繰り広げられると言う内容。コレは正に楽屋落ちな内容で、演劇の公演に携わったことのある人な らば10倍楽しめる様なネタが多かった。この作者さんがこれまでに感じた芝居のストレス等をぶつけた感じですね、 オレも見てて楽しかったけど度々苦笑いしてしまいました(笑)しかしそれにしてはストーリーが散漫で演出家も役者 も舞台監督もそれぞれにイロイロで皆頑張ってる・・みたいな羅列に終わってしまったのがちょっと残念。役者さん たちは皆さん上手くて、特に帰りそびれた女性! とか面白かったんだけれど、演出家の孤独とか役者の事情は分かっ ても「だからどうなの?」と言うところまで昇華されてないところがちょっと不満だったかな・・・でもなかなか楽し かったですよ。



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