「チャーリーズ・エンジェル」
うぃ〜懐かしい懐かしい……ってこの作品が懐かしいんじゃありませんよ。
本作の元ネタになってるテレビシリーズの「チャーリーズ・エンジェル」で
すよっ! テーマ曲は今も口ずさめます。
忘れもしない日曜日の夜10時半〜11時半のワクでしたよねー(日テレだ
ったかな?)
このワクはアメリカのヒットドラマと決まってて、かの「バイオニック・ジ
ェミー」(こちらの方が先に映画化されると思ってたのに、未だにしませんね
ぇ)から「白バイ野朗ジョン&パンチ」「刑事スタスキー&ハッチ」「超人ハ
ルク」「アメリカン・ヒーロー」等々……。
なんてったって放送時間が日曜の夜ですからねぇ、しかも終わるともう11時
半ですよ!
サザエさんどころじゃあーりません。もうすぐにでも布団に入って、次の瞬
間にはブルーマンデイが待ってる訳ですよ、その絶望の縁の最後のギリギリの
楽しみがこの放送時間枠だった訳ですよ。
特にエンディングがいつも辛気臭い「ハルク」は辛かったですねぇ〜一人孤
独に旅をする主人公がヒッチハイクをするんだけど、誰も車を止めてくれずに
通り過ぎて行く……それで毎週エンドですよ、愕然としましたねぇ。
……って、全然本作の話してませんでしたね(笑)いやーこの三人の取り合
わせ、キャメロン・ディアス。ルーシー・リュー。ドリュー・バリモアの取り
合わせは素晴らしいと思うんだけど、何だかちょっとそれぞれが濃い個性を発
揮しすぎてて、コントラストとしては微妙な線かなぁ。
特に好きだけど東洋人のルーシーが入ってるってのがねぇ、元のテレビシリ
ーズの雰囲気を大きく壊してる所以かなぁ。
それにオレの抱いていた「チャーリーズ・エンジェル」の印象はまぁテレビ
だから当然だったのかもだけど、そんなにド派手なアクションは無くて、三人
の可愛い子チャンの女の子たちが楽しくキャッキャキャッキャと捜査してくう
ちに事件が解決して行くと、とてーもお手軽でライトな楽しさでしたよね。
それをここまで大仕掛けでド派手なアクションで見せられると、まぁ映画的
ワクワク感はあるけれど、なんだか本来のホンワカテイストが飛んじゃってた
気もしましたね。
本作の三人娘のキャラ設定が、ある種男勝りでそれぞれにバイタリティーも
実力もあるのだけれど、こと男との恋に関わると途端にナイーブで乙女な弱い
面を覗かせる……って描写が何だか生生しくて、妙に違和感も感じたかな。
あと何と言っても「チャーリーズ・エンジェル」のシチュエーションで一番
美味しいのは決して姿を現さないチャーリーとエンジェルたちを繋ぐ連絡役の
"ボスレー" でしょう。
テレビ版のボスレーも絶品だったけど、映画版のこのビル・マーレー! う
う〜もっともっとボスレーは面白いハズなんだ。
それもあのオトボケ大得意のマーレーでしょう? もっと楽しませて欲しか
ったなぁ。
どうもテレビ版で育ったオレとしてはつい愚痴っちゃうんだけど(笑)そん
な大掛かりなアクションとか見せ場に肩入れし過ぎずに、本来持っていたウィ
ットやライトな楽しさを再現して欲しかったなぁ。
その方がむしろずっとシリーズ続くんじゃないかと思うんだけど。ファラー
・フォーセット(亡くなったんだっけ?)やシェリル・ラッド(アラン・ラッド
の娘!)のお嬢ちゃま振りが懐かしいですねぇ。