「大脱走」

 我らが英雄スティーブ・マックイーンの何たるかを決定付けた大傑作!

 第二次大戦中に実際にドイツの捕虜になったアメリカ軍のパイロットの手記を原作に、捕虜たちの大胆な脱走作戦を描く!

 ジョン・フォード〜ハワード・ホークスの流れを汲む男の世界を描くジョン・スタージェス監督の文句なしに代表作!

「七人の侍」を翻案した「荒野の七人」のハリボテな印象と違い、本作の緻密に描かれた脱走計画はどうですか!
 計画の首謀者として采配を振るうリチャード・アッテンボローは監督としても有名だけれど、何といっても本作ですよ。

 他にもチャールズ・ブロンソン。ジェームス・コバーン。ジェームズ・ガーナー。ドナルド・プレゼンス等々、出て来る出て来る名男優たち。

 だ〜けどここでのマックィーンのカッコ良さは突出してましたねぇ。
 事実を元にしているだけに、計画は大きく言えば失敗して終わるのだけれど、こ〜の観た後に奮い立つ勇気はどうですか!

 例のバイクで走り回った後、ひっくり返って収容所に連れ戻されて来て「ただいま」とニコリと笑ってみせるふてぶてしさ!
 そして独房の中から響いてくる、壁を相手にキャッチボールしている音!
 コレを観ると「映画とは伏線である」とまで言い切ってしまいたくなりますね。

 いや〜本当に本当にカッコ良かったですやねぇ。中学時代、フジテレビの前後編で本作を観た方は同世代です(笑)。
 オレの部屋にはドイツ軍のバイクに跨ったポスターと、サントラのマーチをよく聴いていました。んでチャリンコ乗って多摩川を走ると気分はマックィーンでした(笑)。



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