「ダーティハリー4」
第4弾! コレは封切りで観ました。いゃあ嬉しかったですね。中学の頃からの憧れのヒーローのシリーズを封切りで見れると言うのは感激でした。
そしてこの作品、始めてイーストウッド本人が監督したんですね。内容はまた今までと違うタイプの事件を扱いながらもやはりハリーの刑事哲学が試される展開で興味をそそられます。
さて今回の犯人像と結末は?……今回の犯人はなんと女性の単独犯。コレを演じるのは当時イーストウッドの彼女で他にも「アウトロー」や「ガントレット」等で共演しているソンドラ・ロック。後に別れちゃったみたいですけど。
ここまで来るともうB級パワー全開(笑)で観客を楽しませるツボ? を心得た演出が楽しいです。お馴染み冒頭アクションはハリー行きつけのコーヒーショップ。強盗に押し入られた店員が何も知らずに訪れたハリーにどうやって危機を知らせるか、は見てのお楽しみ。ここでカッコ良く強盗をやっつけるハリーですが、ここでのセリフが気が利いてます。強盗に対して「オレ達が許さない」と言うハリーに「お前一人じゃないか」と犯人、ハリーはホルスターに吊るしたお馴染み44マグナムを見せながら「オレとこの、スミスアンドウェッソン(マグナムのメーカー名)が」と言い放つシーンのカッコ良さ(笑)。
今回さらに44マグナムよりも威力が強いとモデルガンファンの間で噂だったオートマチック拳銃のその名も「オートマグナム」を仕入れてラストの見せ場に挑むハリーには痺れますねぇ(笑)。
そして公開当時流行り言葉になったと言う「オレに撃たせてくれ」って決め台詞が冒頭アクションとラストに吐かれる。
だけどこのソンドラ・ロック演ずる犯人に対して最後ハリーが下した裁断は?……ハリーの刑事哲学って結局はケースバイケースで揺れ動いてる様な感じですね。刑事だからとか法律がどうこうって言うことよりもハリー自身の中に確立された哲学によって行動していたってことなんですかねぇ。
「3」を挟んで復活したラロ・シフリンのジャジーな音楽もメチャメチャカッコ良かったですねぇ。