「ダーティハリー5」

 もう殆ど老刑事の領域にまで達したハリーが、今回は何者かによる連続殺人予告のリストに上げられると言う。

 初めて狙われる立場に立って謎の敵に追われると言う展開。いやぁ何だかんだ言ってよく毎回趣向を凝らしてストーリーを考えているんですね。でもこの作品正直あんまし印象残ってないんだけど(笑)

 ハリーの乗ってる車に投げ込まれた火炎爆弾を車を止めて投げ返すタフガイ振りやロケット弾を持ち出して敵に撃ったり、相変わらずのB級暴走振りが楽しいです。

 でもこのシリーズの隠れた根底テーマであるハリーの刑事哲学の掘り下げはもうここまで来ると風化してしまった様で、作品としては喰い足りなさが残る作品でした。

 爆弾を積んだラジコンカーとのカーチェイスとか、面白い趣向はありましたけど。ファンとしてはそうですねぇ、老境にいたった刑事の生き方とか、例えば「許されざる者」の刑事版みたいな凄い映画をイーストウッド自身で作って欲しかったですね。今思いつきで書きましたけど、それって実現したらすげ〜観たいですよねぇ。



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