「ドラゴンファンタジー特別編」

メガバックスコレクション(2003年9月27日荻窪メガバックスシアター)

お茶の間で母親とふたりメシ喰いながら笑点見てた男が突然現れたオビワン・ケノビー姿の男に「月に行っ てかぐや姫と宴会しよう」とか言って連れ出されて宇宙で冒険するお話。舞台は殆ど素のままでシャチのビニー ル人形を宇宙船に見立てたり、効果音や約束事で表現すると言う「カムカムミニキーナ」や「カプセル兵団」的 な形式。途中はギャグやコントと言葉遊びで時にナンセンスに展開して行く・・。まぁよくあると言えばよくあ りそうな芝居なのだけれど、いかんせん場面の移り変わりの処理がヘタでいちいち暗転なんかする必要もないの にしたり、何の音もしない間があったりでテンポ悪し。この手の芝居なら目まぐるしく変わる音響SEや音楽、 スモークとか照明効果等は不可欠なハズなのに、この劇場? は本来稽古場用に作られたモノなのか、結構良さそ うなスピーカとかあるんだけれど、照明用のバーは少なくってあんまし吊ってもいなかったなぁ。効果的な照明、 音響の効果とかが全くないのでファンタジーの世界に入り込めないよ。ストーリーも役者さんもそう悪くなかっ たから勿体無いな、と思った。あと後半全ての出演者が出て次々に長セリフを早口にまくし立てて行くお約束?  のシークエンスがあるのだけれど、面白いのに順番に中央に立ってセリフを吐く以外の周りの役者たちがみん な棒立ちで見てるだけなのがすごく気になった。そう言うところの処理が演出としてすごく甘い、手抜きな感じ がして、全体として粗雑な印象を受けてしまったな。それで上演時間が2時間を越えるのはキツイ。結構楽しか ったんだけどねぇ・・・。



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