「フレンチ・コネクション2」

 スティーブ・マックィーンの「ブリット」やクリント・イーストウッ ドの「ダーティーハリー」に並ぶジーン・ハックマンの「フレンチ・コ ネクション」。

 と言ってもマックィーンやイーストウッドに比べて知名度はイマイチ だけれども、ハックマンは本シリーズの第一作でアカデミー主演男優賞 を取っているんですぜ!

 マックィーンは欲しくても生涯貰えなかったし、イーストウッドだっ て監督賞とか作品賞はいっぱい貰ってるけど、役者としては一度も貰っ て無いんですよ。

 それだけハックマンにとってこの通称ポパイ刑事と言うキャラクター ははまり役だった訳ですよ。

 でその彼が第一作のラストでは遂に捕まえるところまでいかなかった フランスの麻薬王(フェルナンド・レイ!)を追いかけて今回は敵陣フ ランスへと乗り込みます。

 そして今回も猟犬の様な執拗さで追跡を繰り返し、最後はちゃんと仕 留めてエンドじゃなかったかな。

 前作のフリードキン監督はドキュメンタリー出身で独特のリアリズム を醸し出していたのに対して、本作は娯楽バリバリのジョン・フランケ ンハイマーですから、良くも悪くもこちらの方が普通に刑事ドラマとし て安心して? 見られる仕上がりになっています。

 そのかわりコアな映画ファンからは普通で面白くないと言う評価を受 けてしまうかも。

 ん〜でもハックマンの本シリーズへの入れ込み様は並々ならぬものが あって、マフィアに捕まって麻薬中毒にされてのたうつ場面ではホント かどうか知らないけど実際に麻薬を注射して禁断症状に苦しんでるんだ とか……。

 演技なんだからそんな必要無いのでは? とも思うんだけれど、役者 ってのめり込むとこうなるんでしょうね、そうした演技の作り方は前作 のフリードキンの影響なのかな。



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