「復活の日」
うう〜〜コレも懐かしいなぁ〜……我等が深作監督の角川スペクタクル! 今思えばカドカワ映画
と言えば宣伝だけのコケ脅しなエセ大作な印象が強いけれど、コレなんかはマジ凄いスケールを見せられた
気がして圧倒されましたね。海外向けタイトルは確か「ビールス」細菌兵器を素材にした映画はこれまで
にも「カサンドラクロス」「アウトブレイク」「ザ・ロック」や最近の「亡国のイージス」とかもそうだ
ったけど、実際に細菌が都心を襲って大量の死者が出る描写と言うのはそうそう無かったのではないかな。
本作では都会で出た大量の死者を山積みにして燃やしてしまう描写が凄まじかった。この辺りが戦争体験を
表現の原点にしてる深作監督の真骨頂と言うべきか、この迫力はハリウッドみたく金をかければ出来ると
言う演出ではない。
それと当時カドカワ映画の売りだったハリウッド俳優の起用はいつも決して大スター
ではないんだけど(苦笑)聞けば「ほぉ〜」と唸る助演級の良い役者さんが出ていました。本作にはかの
オリビア・ハッセーを始め「人間の証明」にも出てるアガデミー俳優のジョージ・ケネディ。アメリカの
大統領があのロバート・ボーン! B級アクションの悪役でよく出てるヘンリー・シルバがなかなかの
狂気振り! そして特筆すべきは日本であまり知られてないけど草刈正雄と共に核ミサイルの発射を止める
任務に挑むボー・スベンソンと、原子力潜水艦の艦長として登場するチャック・コナーズのなんともカッコ良い
ことよ! チャック・コナーズと言えばかのカルトホラー「デビルズ・ゾーン」のサイコ振りが強烈だったけど、ここでは
キビキビした軍人振りが本当にカッコ良かったですねぇ〜。いや〜本当にコレは懐かしい懐かしいカドカワ
映画全盛期にパッと咲いた大輪の花でしたね。