「ゲッタウェイ」
サム・ペキンパーの大傑作でありマックィーンの代表作のひとつ。脚本はその後「48時間」や「ウォリアーズ」等の傑作を撮るウォルター・ヒル!
もう大好きで大好きでたまらない。逃避行の切なさにリンクする銃撃戦の死ぬか生きるかの刹那! 今でこそ皆普通に真似してるペキンパーのアクション描写! それらが相まって醸し出すこの狂おしき詩情! クィンシー・ジョーンズの哀切極まる音楽も最高でした。まさに極上の快楽ですねぇ。
見よこのマックィーンのホレボレする様な屈強な面構えを! この頃の役者ってコバーンもブロンソンもイーストウッドもそうだけど、決して整ったハンサムとかじゃないけれど、みんな顔に意思がハッキリしていて説得力がありましたよねぇ。
マックィーンだって最初アクターズスタジオのオーディションで2000人の中から選ばれたらしいですから〜そりゃ選んだ方も凄いですよ。
そしてこのアル・レッティエリという悪役っ! もう〜見るからにワルワルしていて見てて安心するくらい(笑)やることも正に極悪非道なんだけど、何処か監督は愛着を持って演出してるよな節もあり、楽しいですねぇ♪
この作品の共演をきっかけに結婚したマックィーン&アリ・マッグロー(その後離婚)ウォルター・ヒルの脚本&監督のペキンパー……奇跡としか言い様もない最高のコラボレーションだったんですね。
音楽と違って映画は長いから、そう何度も繰り返し見るものではないけれど、気持ち良い映画ってのは音楽の様に何度も見てしまいますよねぇ。