「ギフト」(00米)
かのコマ撮りグロホラー「死霊のはらわた」で鮮烈にデビューし、その後ヘンテコウェスタン「クィック&デッド」やかの大ヒットシリーズ「スパイダーマン」のサム・ライミ監督の地味であまり知られていない小品ですけど、いや〜オレコレ好きですよ。
ライミらしいエグさやぶっ飛んだテイストが無いので一般的にはあまり評価されていないみたいですけど。オレとしては「おお〜なんだ、こういう正攻法のも撮れるんじゃん」って、ライミ作品としては一番素直に楽しめたんじゃないかな。
あとライミの中では同系列? 的な、コレも余り知られていない「シンプル・プラン」ってのも面白かったですね。さて本作はとある田舎の村で起こった殺人? 失踪事件を巡るサスペンスホラーな展開。
三人の子供を一人育てる占師の女がいて、彼女は他人の未来を予知する能力を持っており、その失踪した被害者の死体のありかを予知したことから事件に巻き込まれて行く……ってな展開。
女優のケイト・ブランシェットって当時から結構人気あったらしいんだけど、あんまし認識が無かった。調べてみたら「バベル」で撃たれちゃうあのブラット・ピットの美人奥様や、今やってるインディ・ジョーンズでマッチョな悪美女振りを発揮してるあの人だったんですね。
コレ観た時はそれより暴力亭主役で憎まれ度満点のキアヌ・リーブスがとても気持ち良かった(笑)。
最後まで謎解きサスペンスとオカルトホラーな魅力ある面白い作品でした。冒頭の森の中を行く川の描写等、映像も美しかったですね