「ギターを持った渡り鳥」
今でこそ恰幅の良いおっさん(失礼)な小林旭御大が、かつては石原裕次郎
と人気を二分する程の大スターだった!
本作の颯爽たるカッコ良さを見ればそれも納得がいくのかも?
こ〜のクライマックス、荒れる海に浮かぶ船の上でエースの錠との決闘シーン!
今でこそ恥ずかしいけれど、男がピカピカのキザでいられた時代の描写に浸ってみる
のも一興ですよ。
主人公の滝伸二には恋人を亡くした過去があり、ヒロインの浅丘ルリ子から「彼女
のことを思い出すことはないの?」と聞かれ「思い出さない、片時も忘れたことは
ない、忘れないから思い出すということもない」と答える。
こんなセリフに痺れたのもこの時代の映画ならではなのでしょうけれど、いやぁ
良いですよ(笑)以来適役として定着していくエースの錠アニキもグッドです。