声優の池田昌子さんが毎年鎌倉の古寺を会場として行っている朗読の会に始めて行って来ました。客席は 広いお座敷に座布団を並べて、まるで檀家の集まりの様でした。本来はお坊さんが座って読経する場所に昌子さんが客席に 向って座り、台本を読んで行く。題材は山本周五郎の「五瓣の椿（ごべんのつばき）」と言う江戸時代の不運な少女が 女郎となって恨みを持つ男たちを罠にかけて復讐して行くと言うもの。そして殺された男たちの死体の側にはいつも 椿の花びらが・・・。語りはそれはそれで素晴らしかったのだけれど、どうもオレ的には池田昌子さんと言うともう 「メーテル」なんだよなぁ。もう〜ハナッからそのイメージが強くてねぇ・・あとヘップバーンの声もでしょ。憧 れのメーテルに会える会える・・とそればかりが先に立ってしまってねぇ。やっぱりアニメと顔が違うものなぁ（笑） 周五郎の原作は多分以前に読んだことあると思うんだけど、まぁ今聞くとそれ程新味も無かったかな。なにより 良かったのは目の前で生きた昌子さんの朗読が聴けたってことだな。古都鎌倉の古寺って雰囲気も分かるんだけど、 オレ的にはもっと現代劇とかが聴いてみたかったかな。