「GONIN」
当時いずれも主演級の熱い男優たちがみんな叫んでる顔のポスターが印象的でした。バイオレンスが売りの日本製犯罪映画でしたね。
劇画家出身の石井隆監督や殺し屋役のビートたけし師匠が話題になってたけど、当時映画界を席巻していた奥山和由プロデューサーが作った作品……ってイメージが強かった。
内容はそれぞれに事情を抱えて金の欲しい5人組みがヤクザの金を奪い、追われ、争い……ってクライムストーリーなんだけど、日本映画にしてはそれまでの深作欣二監督みたいな東映とは違うし、かといって欧米のノワールとも違う、現実離れした独特の世界観を持った作品でした。
金を奪われたヤクザたち、奪った5人組、それを追う2人の殺し屋等々の群像劇な雰囲気なんだけど、コレといって特に際立ったメインのドラマがある訳でもなく、映画はことのなりゆきを淡々と、でも激烈に展開していく……。
例えていうならリズミカルで心地よいインストルメンタルを聴いてる様な感じですかね。何がいいたいんだ? と言われると困っちゃいますけど(笑)
歌舞伎町のバッティングセンターを通るとこの映画思い出します。