「グッドフェローズ」
この頃のマーティン・スコセッシのなんと面白かったことよ!
後ののまるで賞狙いが見え見えみたいだった「ギャング・オブ・
ニューヨーク」とか観てないけどきっと詰まらない「アビエーター」
とか、所謂普通? の大河ドラマみたいの撮らないでこう言う独創
的なスコセッシタッチの復活を切に望みますね。
音楽も決まった作曲家が全編を書くサントラじゃなくて、既成の
オールディーズなんかを監督の趣味でバンバン流して、本当に気持ち
良かったスコセッシ映画のリズムをまた見せて欲しいですね〜。
しかしてこのギャング映画、まぁデニーロはもちろんのこと、この
作品でブレイクしたレイ・リオッタもそうだけど、何と言ってもジョ
ー・ペシ! こ〜のカッとなったら拳銃をぶっぱなすチンピラおじさ
んのデンジャラスと言ったら!
この圧倒的な存在感で遅咲きながら一気にブレイクしましたねぇ。
このペシを見て「ああ、ヤクザってどこの国でも同じなんだな」と思
うくらいリアルで凄かったですね。
今までのマフィア系のギャングとは違う生生しい生命感に溢れてい
ました。
スコセッシ監督よ、理屈じゃないんだよな、貴方は天才肌なんだか
らもっと自由に好きな世界を描いて欲しい……って今も本人としては
充分好きな世界を描いてるんかもしれないけれど。生意気言ってすん
ません。