「ゴーストバスターズ」
コレが公開された年は例の「ゴジラ」と「グレムリン」が同時期に封切られた「正月映画G3対決」と騒がれたのでした。3本とも観に行きましたけど、ま〜それぞれテイストの全く違う、どれも楽しい楽しい創意に満ちた娯楽作品でした。
スペクタクルのゴジラと寓話の楽しさのグレムリンと、そ〜してこのトボケタ本作よ! なんですかねこのマッタリというかスットボケたというのか、マヌケっぽくもユニークで、比類なきテイストは!
このアイバン・ライトマンというどれも一筋縄ではいかないキテレツな変化球ばかりを投げる監督の成せる技なんでしょうか。
それと脚本は主演のダン・エイクロイドが自分で書いたらしいですけど、正に居酒屋で冗談みたく話してた発想を本気で書き起こして具現化したと言う感じですね。
本当楽しかったなぁ。またビル・マーレイとダン・エイクロイドのユルくてトボけた味わいの何とも知れぬ可笑しみ。新鮮でしたねぇ〜まるでバラエティみたいなノリで、しかも確固たる世界観も構築されている。
街にゴーストが出没して、それを退治する専門の業者という設定と、コレまたよくぞというくらい突出したキャラクターたちの組み合わせが、なんとも独創的な面白味を醸し出していました。最近リメイク版で女子3人でやってますけど、こ〜のオリジナル版の何ともいえない可笑しみはそうそう出せる物ではないのではないかな。
自由な発想の楽しさがあって、でも作品世界でのちゃんとしたルールや世界観がキチンとしてるので、破綻することなく楽しめる作品に仕上がったんでしょうね。
なんてったってマシュマロマンですよ(笑)なんでマシュマロマンなんだよって思うけど、想像の怪物が具現化してしまうのなら、なるべく可愛いくて害の無い怪物にしようと咄嗟に思い付いたって……こ〜の瞬発的に爆発する展開が鮮烈でした。
近頃ののCGに比べればそりゃチャチでマンガっぽいかもしれないけれど、コレはコレでこのくらいが楽しかったですよねぇ。いや〜懐かしく思い出しますね。本当このタッチは当時新しかったです。