「はだしのゲン」

 コレ小学生の時どこかの公民館で観た記憶があるな。原作のマンガは陰惨なんだけど何故か好きでよく読んでまし たね。コレは同じく戦中〜戦後を生きる少年の過酷な運命を描いた「火垂るの墓」とは対照的だったと思います。

 「火垂る・・」の兄妹は親類のお情けにすがる屈辱を拒否して 死んでしまったけれど、やはり原爆で家族を失ったゲンはどんな屈辱にも耐えて生き抜いて行きます。どちらも可愛そう で泣けるには違いないんだけれど、「火垂る・・」の方には凄いカタルシスがあると思うんだけれど、ゲンには無いですね、 その分リアルと言うことが出来るのかもしれません。

 どちらかと言うと人間が生きるにはこちらの方が現実の姿なのでしょう。 とは言え原爆が落ちてお父さんや姉弟が瓦礫に埋まってしまうところは激烈ですね、あんな酷いことが起こったらどう なってしまうんだろうと言う恐怖があります。やはり映画の力ですね、ここでの原爆が落ちた直後の地獄絵図はちょっと 今でも忘れられませんね、小学生の時観た記憶をもう一度辿ってみようかな。日めくりカレンダーが8月6日に近付いて 行く描写や、その日時計が朝8時だっけ? に近付いて来てドキドキした記憶があるな。この時期になると「火垂る・・」は 毎年やるけれど、ゲンもやるべきだな。あと続編の「涙の爆発」も凄かったな。



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