「ハドソン川の奇跡」
面白い面白い〜大型飛行機を河に不時着させた英雄なのに〜安全委員会が「近くの飛行場まで飛べたんじゃん?」とイチャモン付けてくる。それが立証されれば英雄どころか高価な飛行機を壊し、乗客を命の危険に晒した責任を追わされてしまう!
も〜う始まって5分でガッツリ本題に引き込まれますよ。この辺りは毎度作りが上手くて呻ってしまう。
事実をエンタメにするのって難しいと思うけど、こ〜の河に不時着した機長の判断が正しかったのかどうか……という是非を巡る展開に、事故の状況を再現したシュミレーションやボイスレコーダーの再生など、謎解きの面白さも加わって実にスリリングだ。
そして観客が一番見たい不時着時の再現が要所に小出しにされていき、最後の調査委員会で核心が明らかになる。こ〜の盛り上げ方も上手いですね! 見事な感動とカタルシスもあってニッコニコですよ。
そして全く見事にピンポイントで浮彫りにされていくテーマ! こ〜の何でも自動運転になってく世の中で、やっぱり人間て凄いじゃないか、と思わせてくれる。
トム・ハンクスは今回も良い子の役でまた鼻につくのかな、と思ってたけど、イーストウッド御大の抑えた演出のお陰で全く自然な存在感だ。副機長さんも何処かで見たなと思っていたら「ダークナイト」で半分ガイコツになったあの人だったんスね。まぁいいオジサンになったこと。
ちょっと不満があるとすれば96分の上映時間じゃ物足りない気がしたことかな。
超満員で観る怪獣やアニメも好きだけど、封切り二日目でガラガラだけどこっちもご馳走ですよ〜