「ハプニング」

 いつもヘンな発想にへ〜ンなオチで楽しい楽しいシャマラン監督の新作。

 で観に行ったら……オイ! オチはどうしたオチは? は? 今回はオチがないのがオチですって? オチがつかないシャマランなんてツマラン。

 でもコレいろんな人のレビュー読むと、結構評価されてる方多いんですよね。オレも観ている最中は全く飽きずにこの非常事態の危機感の盛り上げの上手さを堪能してたんですけど、でもさ〜オレ的にはやっぱシャマランに期待するのはキテレツなオチなんですよオチ!

 今までの「アンブレイカブル」や「ビレッジ」とかトンデモおもろかったですよ。粗方不評の「サイン」だって裏をかきつつもちゃんとシャマラン的なオチは着いてましたよ。

 でもコレ何よ? そりゃ群集パニック感は充分に楽しませて貰ったけれど、それ自体は決して新しいモノじゃない。「宇宙戦争」や「ゾンビ」もっと古くはヒッチコックの「鳥」でしょ。

 ただそれが本作では具体的に「何が攻撃して来るのか?」が不明であると言うサスペンスが加わって魅せたけど、そゆのもオレ小説でナントカ賞受賞した「そして夜は戦慄く」だっけか? で同じ様な発想を読んだことがある。

 またこの作品、レビューの中には途中全く怖くも無く退屈だったと言う向きもあります。オレ的には何が起きているんだ……と言う緊迫感はかのキューブリックの「アイズワイドシャット」に匹敵するくらい見事だったと思うのだけれど、いつものシャマラン作品のオチに行くまでの退屈さが無い分逆にオチが無いことでガッカリ度も倍増した。

 まぁねぇ、やっぱ先入観てどうしてもあるし、また少なくともそれがなくては観に行く映画を選べませんものねぇ。シャマラン印抜きにして観ていたら、全く感想も違ってたかもしれません。

 まぁ人類に対する大自然の警告みたいな作品って沢山ありましたけど、そのジャンルの中ではそ〜と〜良く出来た作品なのではないかな。

 あとこの主演の男優さん、最初ケビン・ベーコンの兄弟なのかな? と思いましたけど、調べてみたら「プラネット・オブ・エイプス」に出てた人なんですね、全然印象残ってなかった(失礼)本作では口開けてビックリしてる表情が良かったですね。まさに「唖然カッ食らってる」って感じで(笑)きっとこの顔でオーディション受かったのかもしれませんね。


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