「涯ての夢」

デンキブラン 弥生公演(2004年3月19日中野スタジオあくとれ)

久しぶりに見た感覚的前衛劇・・・眠い眠い〜〜何かありそうで何もない内容・・・やたら場面転換時 にスポットを残しながらのゆっくりした暗転に心地良い音楽が被る。絵的に綺麗でムーディーなんだけど、やっ ぱオレ的には人間の葛藤やぶつかり合いが無い芝居はすぐ眠くなってしまう・・・。きっとコンセプトは先に絵 的なことや音楽があったんじゃないかなぁ、内容は主人公の芝居をやっている男が交通事故に会って病院に運び 込まれるのだが、救急車で運ばれる時に救急隊員に名前を聞かれて本名でなく芸名を答える。またこの男には生 まれた時に双子の姉がいたのだが、その姉は逆子だった為に生まれた時に死んでしまった。彼は時として見える 姉の幻に悩まされている。その病院の医師は昔自分の誤診で死なせてしまった男の亡霊に悩まされている。主人 公の男は病室で彼女に看病されながらも演出家が自分に演じさせた舞台の内容に感情的になっている・・・と言 う内容なんだけどさっぱり分かりませんよねぇ・・・オレの理解力の無さなんだろうか・・・昔タルコフスキー の映画を何度観ても寝ちゃうので苦言を呈したら大学の後輩から「先輩分かってねぇなぁ」って散々その奥深い 解釈について論拠をクドクド聞かされたこともあったから、オレ的に苦手な作風・・と言うことも出来るのかも しれないけれどねぇ。ラストに暗転から舞台奥にたくさんのロウソクが燃え出したりと、幻想的でイメージ豊か な演出は決して嫌いではありませんでしたけど。



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