「ひまわり」
オレ昔生意気だった頃「映画とは何か」と問われれば「映画とはひまわりだ」
なんて言ってました(笑)
でもホントそうだと思いません? あのオープニングからマンシーニの音楽!
スクリーンいっぱいに咲き狂う満面のひまわり! コレこそが映画ですよね。
もう理屈じゃなくて胸がいっぱいになって張り裂けんばかりの哀切! にっち
もさっちも行かなくなったら天下一品のマストロヤンニ! コレこそが究極の「
にっちもさっちも行かない!」だぁ!
可愛そうに可愛そうにソフィア・ローレンのあの音声を消した最後の号泣に観
ている方も胸が張り裂けてしまいそうでした。
かつてオフコースがコンサートで画面いっぱいのひまわりを映したり、その他
CMや映画等でもあるけれど、みんなコレのマネなんだぞ。
戦争に行った彼氏が死んだと報告が来ても全く信じられないヒロインローレン。
誰も信じてくれなくても私は信じてる「彼はきっと生きてる」探しに行くんです
ね〜一人でロシアに。
そしたら走る列車の窓から一面に揺れ動く広大なひまわり畑が、まるで彼女の
気持ちを代弁するかの様に咲き乱れて……悲しい悲しいやるせない物語ではある
けれども、快楽ですね、極上の快楽です。
音楽と、映像と、心をマッサージしてくれて、いや〜映画ってホンッとに良い
もんですねぇ。とか言いたくなるよなぁ(爆)まぁでもやっぱしコレ古いから今
の人にはそれ程アピールしないのかな……。