「羊たちの沈黙」
こ〜れは映画の歴史を変えた画期的な映画でした。
見てるとモノスゲー面白いんだけど、その面白さのワケが分からない!
オレも作家の端くれなので、映画とか見る時は頭のどこかで「この脚本の仕掛けはどうなっ
ているのかな?……ははぁ、成るほど」などと分析しながら見るのだが、この作品を見た時は
この言い知れぬ「面白さと興奮」の仕組みが分からなかった!
今までに見たことのない仕組みだったのだ! 面白いんだけど、何で面白いのか見てても分
からない凄さ!
つまり今までになかったタイプの映画だったのだ。
このジョディ・フォスターとハンニバル博士の微妙な関係性の異色なことよ!
これを「引き裂かれた恋人たち」の構造であると見抜いていた大林宣彦監督ってやっぱ凄い
な、とか思ってしまった。
アカデミー作品賞なんですよこの作品! 異常者の連続殺人という、こんな素材の映画でア
カデミー賞を取った作品なんて今までにありましたか?
やっぱり映画人をも凌駕する 「なにか違うモノがあるぞ」と言うオドロキが反映したんで
しょうねぇ。
それにしてもこの作品の独創性に比べて続編「ハンニバル」は外したよなぁ〜。