「 アイアンマン」 (08米)
「バットマン」や「超人ハルク」に連なる今流行りのアメリカンコミックの映画化作品。
アメリカでヒットしていて、役者も大物が出て良く出来ていそうなので、映画の日にセッセと行って来ました。そしたら予想通りのウェルメイドで楽しかったですよ♪
原作が古いせいかヒーロー物としては定番な展開なんですけど、シナリオも演出も役者も一流の方々が卒なくこなしていて、言わば寅さんシリーズの中の「名作」と言った感じ(例えがヘンかな)。
ああ、この人はここで死んじゃうんだろうな……と思うと殺されるし、ああ、この人は大物役者だからきっと黒幕なんだろうな……と思ってるとその通りだし(笑)ヒロインはそうあるべき役割を果たすし、最後は悪玉のロボットが出てきて対決するのかな……と思うとその通りになる(笑)
で〜もそれが「先が読めて面白くない」と言うのではなく「ことごとく期待に応えて楽しませてくれる」ノダ。
人が死ぬ時にはしっかり感慨を残すし、ヒロインは可愛らしく、悪役は憎らしく、主人公の気持ちの移り変わりも無理なく劇的に……と定番な展開を一流の仕事で見せてくれるので何とも気持ち良い。
この映画の楽しみ方としては「いよっ、待ってましたぁ、ヤレヤレやっつけろ〜!」ってな感じかな(笑)。
定番とは言えシナリオによっては駄作になる物も多いけど、コレは全編を通じて上手く計算してるし、憎い伏線もしっかり張って、観客を楽しませることが徹底してる。
演技陣もロバート・ダウニー・ジュニアを筆頭にヴィネス・バルトロワ。ジェフ・ブリッジス(入道様みたい)がそれぞれのあるべき役柄のポジションをプロフェッショナルに演じる。
まぁ目まぐるしいCGのロボットアクション場面とかはそんなに新味無いですけどね。普通にロボット物と言う感じ。
惜しむらくはそこかなぁ。ロボットのデザインに今ひとつ愛嬌が無い。原作のデザインがあるからそう変えることも出来なかったのかもしれないけど、フィギアとか欲しいと思わないものなぁ。
その点では昔の東宝メカゴジラやメカニコングとかの方がよっぽど可愛らしかった。アイアンマンは最初に戦場から逃げる為に作ったブリキっぽい初号機が一番ステキ。
それと最後にちょこっと流れる懐かしきオジー・オズボーンの「アイアンマン」って曲はそもそもこのコミックのタイトルだったのかな?。