「いつも2人で」
倦怠期を迎えた夫婦が車で旅しながらも喧嘩ばかりしてるんだけど、
劇中の時間が交錯して出会った頃のこととか、これまでの夫婦の歴史が同
時進行の様に描かれて行く。
ビターで大人の映画と言う展開で、言わ
ば二ール・サイモンテイスト。ヘップバーン作品の中では地味だと言われ
てしまうのだろうけど、逆に異彩を放っていてオレは大好きですね。
ヘップバーンと言うともう可愛くて綺麗でそれこそ妖精と言う形容が一番似合う
けれど、こ〜のリアルな夫婦の軋轢を描いた本作では等身大の人間を演じて
いて、女優さんとして一番普通(と言うのもヘンかな)に芝居をしていて
、演技力が勝負と言う様な、もっとこう言うヘップバーンも見てみたかっ
たな。と思いますね。
同じくヘップバーン主演の「ティファニーで朝食を」で有名なマンシーニの
テーマ曲を芝居で使おうと思って何十年も前に買ったCDを今も良く聴いて
います。作曲したご本人も一番好きだったと言われてますけど、オレも内
容がリアルな分「ティファニーで…」よりずっとロマンチックだと思いますねぇ。