「ケープ・フィアー」
マーティン・スコセッシとロバート・デニーロの悪乗りノリノリの快作! 怪作?
刑務所を出て来た服役囚が自分を有罪にした弁護士に逆恨みして家族に超執拗な復讐をしかけてくると言うサスペンス。
コレはそもそも1962年にロバート・ミッチャム(犯人)とグレゴリー・ぺック(弁護士)で作られた作品「恐怖の岬」のリメイクで、本作の題名はそれが原題に戻っている。
ここでのデニーロはサイコでクレイジーでたまらなくデンジャラスなアクの強さ爆発! 全ては復讐を果たす為に、身体を鋼の様に鍛え上げ、身体中になんだか呪文みたいな刺青入れて、生きること全てを復讐に捧げているクレイジー振りにはもう恐怖を通り越して笑える(笑)鉄棒に逆さ吊りになって電話するところとか爆笑ですよ〜♪
それにかの屈強漢のニック・ノルティがここではデニーロの復讐を恐れて凄いビビリ振り! こっちもなんだかやり過ぎ(笑)の感があるけど楽しいですね〜それに奥さんがかのアカデミー女優ジェシカ・ラング! なんと言う凄いメンバーなのでしょう。
それと特筆すべきはここでブレイク寸前? の娘役ジュリエット・ルイス! この小学生だか中学生の娘の、子供でありながら見せる色気具合はどうだ! 家族の命を狙う復讐鬼に誘惑される件のなんと言うエロス!
あータダモノじゃないこの女、と見る間に「ギルバート・ブレイク」や「ナチュラル・ボーン・キラーズ」等に次々出演して大スターの座に着いちゃいましたね。
マーティン・スコセッシもこういうヘンな映画だけ撮ってりゃ楽しいのに、なんであんな「ギャング・オブ・ニューヨーク」とか「アビエイター」とか作っちゃったんでしょうね……そんなに賞が欲しかったのかな?
スコセッシには普通の映画は無理なんじゃないか? って言うか貴方が普通の映画なんか撮る必要ないでしょう? もっともっとヘンな映画を沢山作って下さいよ〜
オレはまだまだコレもそうだけど「グッド・フェローズ」や初期の「ミーン・ストリート」みたいな映画がもっと観たいよ。
この作品の元の作品はあんまし知られてないよね、そうゆうのを引っ張り出して来てリメイクするところ何かががもうマニアックでステキですよ。
カメオ出演しているオリジナル版のロバート・ミッチャムとグレゴリー・ぺックのヨボヨボ振りにはあぁ〜どんなスターも時の流れにゃ勝てないのか……と不条理を感じてしまうけど。
しかしこのラストにデニーロがぶつぶつ言いながら川に沈んでいく死にっぷりとか、ああ〜楽しかったなぁ(笑)。