「華麗なるヒコーキ野郎」

 かの「明日に向かって撃て」や「スティング」の監督ジョージ・ロイ・ヒルの傑作中の一本。

 飛行機に魅せられて、複葉機による空中アクロバットのパイロットになった主人公(ロバート・ レッドフォード)。彼は戦争中に数々の戦歴を誇る軍事パイロットの英雄たちに深い憧れを抱い ていた。
 だがもう戦争は終わっているので彼等の様に命を賭けた空中戦をやる機会はない。そ んな時彼は映画の撮影に参加することになって、かつてドイツの戦闘機パイロットとして 撃墜王と言われていた英雄に出会う……。

 彼等は映画の撮影で空中戦を演ずることになるのだが……。この最後の二人の、平 和な世界においてあえて闘う空中戦に胸が熱くなる。

 そりゃ戦争はいけないことだし、無いに越したことはない。でもこのラスト、平和になった 世の中で利害もなく "ただ戦う" 男たちの生き生きとした嬉しそうな表情はどうだ!
 こう言う男の気持ちがあるから戦争がなくならないと言うのも事実かもしれない。理屈 をアレコレ言ってもしょうがない、映画は理屈じゃないから。

 言葉にしてしまえば男のロマンとかって陳腐にまとまっちゃいますけどねぇ。いや〜と にかく素晴らしい、感動しましたよー。



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