「ルパン三世 カリオストロの城」
今さら言わずもがなの超ゴキゲン冒険アニメですね。ところがコレって公開当時はあまりに観客が入らずに1週間で打ち切りだったんんだとか! でも数少ない観た観客の口コミによって徐々に人気が高まったんですね、コレで長編デビューした宮崎監督の出世作と言って良いんじゃないかな。
こう言うことってよくあって、かのリュック・ベッソンを一躍ブレイクさせた「グレート・ブルー」だってオレ勇んで観に行ったらまだ1週間も経ってないのにあまりの不入りに打ち切りになっていて、代わりに「敦煌」をやっていたのだ! しょうがないから後にいわゆる二番館に落ちて来た時飯田橋のギンレイホールでスカスカの場内で感動・号泣したのを覚えてる。
「なんでこんなスゴイ映画を誰も観に来ないんだ!」って思ってたら後に完全版の「グラン・ブルー」としてリバイバルして大ヒットするんだよねぇ……しかしオレは絶対新宿プラザの大画面でアレを観れなかったことはずっと恨みます……ってこの映画の
話じゃなかった(笑)。
とにかく「カリオストロ」もそれ程面白かったってことですよね。恋と冒険、ロマン、なんと言っても宮崎アニメの醍醐味であるアリ得ないけどユーモアがあって楽しいアクション描写。この手の活劇的な面白さが何故後の宮崎アニメには無いんだろうと思うと、悪役が本当に憎ったらしいんだよなコレ(笑)ルパン言うところの「ロリコン野郎」がスゴイムカツクからカタルシスがあるし面白いんだよなぁ。
そうそううちの近所にその名も「ラピュタ阿佐ヶ谷」って小さいけど凄い設備の映画館があるんですけど、こないだそこで宮崎駿が初期にスタッフで参加してる「長靴をはいた猫」を何十年振りかに観たんだけど、コーれがもう何と言う素晴らしさ! これこそが宮崎監督の原点だ! と認識されました。冒険、ロマンス、悪役! 活劇! もう本当に楽しくて、こんなの子供が見たら口空けて見ちゃうだろうなぁと思いましたね。古いからテレビじゃやらないかな。もしDVDとか出てたらお勧めしますよ。