「カサブランカ」
恐らく映画の歴史上のベスト50くらいにゃ入る作品ではないかな。
第二次世界大戦真っ只中に作られた奇跡の名画中の名画!
要するに自分の大好きな女を世界平和の為に他の男に譲るという、カッコ良い男の話だ。
コレって概略は寅さんに通ずる物があると思うのだけれど、どうして日本でやると寅さんで、アメリカでやるとこうもカッコ良いダンディズムになるのか?
こ〜のサルみたいな顔したハンフリー・ボガートのなんというカッコ良さよ!
日本の女性たち! 今一度認識を新たにしましょうよ! 男は顔じゃないと言うことを! 頼むからコレ観て下さいよ(泣)
でも実はコレ戦争の最中に作られているだけあって、アメリカの敵国だったドイツ・イタリアに対する敵愾心やプロパガンダ的な要素が多々含まれているのだけれど、人々の胸に残っているのはただひたすらに切ない恋の情熱ですやね。
やっぱし人の心に残る物というのは、政治的な理念とか理想とかではなく、恋心という心情的な感動なんですよ!
そ〜して多分一生口にすることは無いであろうボギーのカッコ良すぎるセリフの数々……まぁ何より有名なのはコレですやね「君の瞳に乾杯」。
それと「昨日は何処にいたかって? そんな昔のことは覚えてないな」「今夜は何処にいるかって? そんな先のことは分からないね」
うぃ〜ニクイニクイ〜ってとこかな(笑)
個人的になにより響いたのは「昨日蘇ったロンドンの思い出に生きるよ」ですね。どれもボギーの早口の中でサラリと言ってのけるのでお聞き逃しなく!
この作品撮影中は台本も出来てなくて、その日その日で出来た分だけ撮影してて、役者も自分が演じているシーンの意味も分からなかったのだとか。
オープニングの模型丸出しの飛行機着陸シーンとか、イングリッド・バーグマンも失敗作だと思っていて、完成してから何年もまともに見たことも無かったとか、それでいてコレ程の素晴らしさを醸し出しているという。
まさに奇跡の様な映画なんですね。でもこのボギー演ずるリックの行動! リアルに想像するに、同じ行動の取れる男なんて現実にゃ一人もいないのではないかな。
だからこその名画なのでしょうけれど。うぃ〜カッコ良すぎる。